ぺ。
抑圧された子供は反動で当時やれなかったことを逸脱した手段で実行してしまうなんて話がある。
いやいや、フロイトによれば抑圧というのは・・・とかは一旦置いておいて、ここでは別にエディプス・コンプレックスなどの話をするつもりもない。
「これやっちゃだめだよ!」と言われ続けたものはいつか何かしらの形で発散される、という部分だけにおいてはちょっとだけフロイトさんあんたの言う通りだよ、って言う話になるかもだけど。
んでまあ僕がやっちゃだめだと言われて自分をなるべく殺して生きた経験ってのが、柄のあるシャツを着ないこと、だ。
※おしゃれしたい年頃に付き合っていた人の趣味で、こちらもそれが正義だと思っていたんだから相手を批判したいわけではない。
そのためだいたい当時は白と黒、入ってきても茶色かベージュくらいの色合いの服装しか着ていなくて、誰かと写っている写真を見ても自分なのか背景なのかわからないくらいのものが多い。
ふと思い立ってもともと短かった髪を伸ばし始めたのはもしかすると、髪の長さで「俺は今ここにいるよ~~~~!!!!お~~~~~~~~い!!!!!コラ~~~~~~~~!!!!!!」という深層心理からの叫びだったのかもしれない。
人間をバネに例える話もよくあるけど、俺の中のバネは彼女によって緩やかに押さえつけられ、ぬるっと自然消滅のようにお別れをしたせいでバネから離す手の角度がズレてしまい、めちゃくちゃ斜めにぶっ飛んだ。
そうしたらなんか、柄のシャツ着るぞ!とかじゃなく今めっちゃカンフーシャツとか着てる。
めっちゃ中華系の服着てる。なんでだよ。
そうしたらなんかインスタのストーリーズに出てくる広告も仙人みたいな服ばっかになって、髪も伸びて独り身の俺がこれ着てたら“マジ”じゃねえかという状況になっている。
でも人生はマジだから気に入った仙人みたいな服をどんどん買って、何度もサイズ感を間違えて、な~~~~~~にがZOZOタウンだ!と思いながら死ぬまでにあと何回着るのかわからない服を増やしている。
7部袖くらいのオーバーサイズカンフーシャツを着てカウンター席で飲んでいたら、酔っ払ったおばさまに
「お兄さんのそれは浴衣なの?」
と聞かれた。
こっちはチャイニーズで攻めてんだよ勝手に帰国すんな!!!!!!!と思いました。

